どうも、シニア空手家です。
昔から格闘技好きで数年前から、健康維持のためにフルコンタクト空手をやり始めました。
ムエタイに興味があったので、ムエタイをやりたかったのですが、地方都市では、ムエタイジムも無く、顔をなぐられたら仕事に影響があると思い、空手を選択して今日にいたっております。
私の住んでる街には、キックボクシングのジムはありません。
市内には、キックボクシングジムは、あり、最近増えてたようです。
RIZINやK-1など、キックボクシングなどの格闘技が流行り、テレビやyoutubeなどで、無料で見れる影響があるんでしょう。
今回は、武道である空手とキックボクシングとの違いを、シニア空手家の立場からお話していきたいと思います。
空手とは、フルコンタクト空手のこととさせてください。
フルコンタクト空手の中でも流派がたくさんありまして、その中でも最も道場生の多い極真空手を例にいたしますのでご理解のほどよろしくお願いいたします。
それでは、最初にどこのポイントについて説明していくのかお話ししますね。
空手とキックボクシングの相違箇所
- 成り立ち(ルーツ)の違い
- 持ち味の違い
- ダイエットについての違い
- 採点基準の違い
- 相手との距離の違い
- 戦い方の違い
- スピードの違い
- 試合後の違い
それでは、上記の詳細を説明していきますね~
最初に歴史についてですね。
1.成り立ち(ルーツ)の違い
ルーツについては下記に説明しているように違いがあります。
空手⇒大正時代に沖縄から伝承されました。
それでは、詳細を見ていきますね。
キックボクシングの場合
キックボクシングのルーツですが、1966年に日本のボクシングプロモーターだった野口修氏がムエタイから取り入れて生み出したのがキックボクシングです。
当時はテレビ放映がなされるほど人気を呼びました。
下火になりましたが、正道会館の石井館長が1990年ごろにK-1と評し、テレビ放映などすると瞬く間に大人気となりまアンディ・フグ選手や佐竹選手、武蔵選手、アーネスト・ホースト選手、マイクベルナルド選手など当時は年末にはテレビ放映されており、年末と言えば、K-1という時代でした。
私は、フルコンタクト空手の正道会館出身の佐竹選手の本も購入したくらいファンでしたが、K-1の彼はあまり良い結果を出せず、悔しい思いをしたことでしょう。
空手の場合
空手道は、大正時代に沖縄県から他の道府県に伝えられ、さらに第二次大戦後は世界各地に広まった。現在普及している空手道は、試合方式の違いから、寸止めルールを採用する伝統派空手と直接打撃制ルールを採用するフルコンタクト空手、防具を着用してポイント制の直接打撃行う防具付き空手などに大別できる。
沖縄から生まれた空手。
現在、琉球空手は、空手のカテゴリーの中では、雰囲気が違い、私的には、一目おいている感がありますね。
引退されましたが、安室奈美恵さんも、琉球空手の初段。
空手をやると美人さんになるのというのは、定説でしょうか。
その他、有名人で空手の有段者はたくさんいます。興味のある方はどうぞ!
次にそれぞれの特徴をお話していきますね~
2.持ち味の違い
一言でいえば、下記の違いが大きな違いですね。
空手⇒顔面へのパンチでの攻撃は反則、素手で戦う。
それでは、詳細を説明していきますね~
キックボクシングの場合
グローブをつけて、顔面へのパンチはOK。
顔面Okなので顔面狙いが多いかと実はそうでもないんですよね。
グローブで顔面カバーをすると、意外とディフェンスができるので、顔面に当たり難いです。
その意味では、空手の方が、キックボクシングより、パンチでは体に当てやすい感はあります。
礼についてですが、キックボクシングジムでは、初めとお終わりで礼は大事です。
列、円、立ち、正座などはジムによってそれぞれですが、全員で「お願いします」と挨拶するのが普通ですし、ジムによっては、練習後、黙想して挨拶もありますしね。
当然ながら、コーチ、トレーナーと練習生の間には、必ず礼儀と信頼で結ばれております。
先日、テレビで『月曜から夜更かし』という番組でフェフ姉さんが、キックボクシングの密着をやってましたが、まさに、練習後の黙想やコーチとの厚い信頼のもと、練習に励んでいて、感動しました。
空手の場合
空手道着を着て試合を行い、顔面へのパンチは反則となります。
蹴りでの顔面攻撃はOK。
蹴りは、ローキック、ミドルキック、ハイキック、膝蹴り、前蹴り、三日月蹴り、胴まわし回転蹴り、二段蹴り、踵落とし、内回し蹴り、外回し蹴りなど技の種類が豊富です。
一般の試合では、素手で試合することになっており、突き指などは日常茶飯事。
スパーリングや実際の試合などで不可抗力的に顔面に当たってしまうことはよくあるのですが、当てたられ方は、顔面が痛くなるのは、当然なのですが、顎を殴られた場合は、食事の時も顎が痛くて食べ物をきちんと噛めないん状態がありますから、正直しんどいですね。
また、当てた方は、先輩や後輩などからいじられますよ。
例えば、『お疲れ様です。キック(ボクシング)の○○さんですね』とか、『昔は、極真も顔面アリだったから、その名残で、やっちゃったんですよね。』とかいじられます。
空手は、武道なので練習を稽古と言い、道場稽古には、指導員の方や師匠がおり、礼に始まり礼に終わります。
挨拶は、基本的に『押忍(おす)!』です。
月謝を払うのでこちら側がお客さんなのに師匠や指導員の方には敬語で接するし、師匠は、我々を弟子扱いにします。
サービスとその対価の費用がアンバランスな感じです。
実社会では特異な世界で、武道ですから精神性も修行の対象ですので、上下関係があり、道場の掃除や挨拶や返事などは厳しく、礼儀はきちんとしてなければなりません。
稽古では道着を着て帯を締めて行い、帯の色で習熟度が分かるシステムで、黒帯(初段)であれば、リスペクトの対象となります。
子供に礼儀・礼節を習わせるのでしたら、空手はおススメですよ!
子供が空手をやる7つのメリットとは!中年空手家が解説致します
3.ダイエットについての違い
空手⇒食事制限次第でダイエット可能
キックボクシングの場合
キックボクシングでは、有酸素運動ができるし、筋トレ時には、無酸素運動もできる、基礎代謝も上がるので、ダイエットできると言われていますね。
確かにそうかもしれませんが、食事制限しないとダイエットは難しいです。
運動と食事制限の両輪が無いと減量はキビシイです。
私は実際キックボクシングをやったこと無いですが、先程、テレビ等で特集されているフェフ姉さんは確かに痩せていました。
キックボクシングの練習をしながら、お仕事もこなし、食事もあんまり食べられず禁酒で痩せていましたね。
食事制限とセットだとダイエットは可能。
空手の場合
これは私が実際に経験した結果ですが、週2回の空手の稽古で、禁酒して、食事制限すれば、2キロ/月は可能です。
食事制限の内容ですが、
朝:フルグラにヨーグルトを入れて食べる+プロテイン
昼:家弁当
夜:ご飯は食べないで基本おかずのみ・+プロテイン
どうしてもお腹が減ったら、プロテインを飲むか、プロテインバーを半分かじるです。
プロテインは、水に溶かして飲んでいます。
こんな感じで、とにかく禁酒はマストでおやつは、プロテインかプロテインバーです。
これと空手の稽古で減量は可能ですよ。
キックボクシングも空手もただ、運動するだけでは非常に難しくて、食事制限とセットで初めてダイエットできると考えます。
次にルールの違いについて説明しますね~
4.採点基準の違い
ルールについては下記のとおり大きく違いますね。
空手⇒審判が5人。一本勝ち、技あり優勢勝ち、判定勝ちの3種類。
キックボクシングの場合
キックボクシングの場合ですが、下記のようなルールで試合が行なわれます。
キックボクシングの採点基準:どのくらい相手にダメージがあるかというのが採点基準
評価が高い技:顔面へのパンチが多いし、ローキックも多い。
キックボクシングではダメージ優先なのは間違ってないですが、基本的に相手を倒すノックアウト(KO)を目指すんですよね。
KOとは倒れて失神している状態又は意識はあるが10秒以内にファイティングポーズをとれない状態、防戦一方になって反撃出来なくてレフェリーが止めるテクニカルノックアウト(TKO)、怪我によるドクターストップ(TKO)の場合があります。
上記のKOにならなかった場合に判定となります。
判定ではノックダウンをとった事、有効打の多かった事、手数の多かった事などが考慮されます。
判定は3人の審判により行われ、ラウンドマスト制(1ラウンド目はAさんが勝っていた、2ラウンド目は、Bさんが勝っていた・・など。)となってますね。
ですから判定が必ず決着がつくように審判の数もラウンド数も奇数の3になっているんですね。
空手の場合
空手のルールですが、下記のように細かい規定があります。
試合時間:2分で勝負がつかないと・インターバル15秒で延長戦です。
勝利の種類:以下の種類があります。
一本勝ち:反則箇所を除き、突き、蹴り、ヒジ打ち等を瞬間的に決め、相手を3秒以上ダウンさせる又は一時的に相手に戦意を喪失させたとき。
技あり:反則箇所を除き、突き、蹴り、ヒジ打ち等を瞬間的に決め、相手が3秒以内で立ち上がった場合。
判定:勝負が決まらない時、主審1名、副審4名による判定で勝敗を決定します。3名以上の主審、副審が一方を支持したら、判定勝ちとします。
延長戦:延長戦でも決まらないときは双方の技術、気迫の優劣、減点数の多少により決定する。
注意:反則をした場合
反則:拳や肘の顔面攻撃、金的蹴り、頭突き、首への攻撃、ダウンした相手への攻撃、つかみなど
減点:注意を2回受けたとき。
失格:試合中に審判員の指示に従わないとき。
1本勝ちは、判定勝ちほど多くありませんが、実際あります。
反則技で多いのは、わざとではない金的蹴りや顔面にパンチすることです。
キビシイですが、良くある反則技ですね。
次に間合いの違いですね~
5.相手との距離の違い
間合いについては、間合いを制する者は、試合を制すると言っても良いくらいのポイントですね。
空手⇒間合いを詰めて接近戦で戦う
キックボクシングの場合
選手によっても攻撃スタイルが違いますが、パンチ攻撃をするので間合いは近いのですが、空手よりは間合いは広いです。
お互いけん制し合いながらの攻撃が多いので、間合いはそれほど詰めないスタイル。
ヒットアンドウェイというか攻撃したら距離をとるタイプの選手が多いですね。
ですが、遠距離型のヒット&アウェイや中距離型で距離をとるタイプ、近距離でバチバチ打ち合うタイプなど様々なので、間合いは人によってさまざまですね。
空手の場合
空手は、顔面へのパンチの攻撃が反則なので、至近距離からの胸部や腹部へパンチ攻撃が普通です。
膝蹴りも相手にダメージを与える効果的な攻撃ですからおのずと間合いが近距離になります。
どんどん前へ出て行って、攻撃していくスタイルですので間合いも近くなりますが、全日本や世界大会では、選手によっては、間合いを取る選手も少なからずいますね。
参考動画がありますので、興味のある方はどうぞ!
次に試合の違いについて述べていきますね~
6.戦い方の違い
試合での戦い方は、以下のように大きな違いがあります。
空手⇒一撃必殺を狙っていく
キックボクシングを見ていきますね~
キックボクシングの場合
コンビネーションを使った連続攻撃で最終的に顔面へのパンチかキックの攻撃が多いです。
K-1でもRIZINでも、顔面への攻撃でのKOシーンはたくさん見ますね。
キックボクシングは、床から相手の打点までの距離を最短で狙うことが基本なので、内回し蹴りとかカカト落としはあんまりやりません。
顔面攻撃は多いですが、急所であるみぞおちやレバーを狙う攻撃も多いです。
動画をご覧ください。ほとんどが顔面への攻撃でKOされています。
次に空手の場合ですね。
空手の場合
空手の場合ですが、一撃必殺を目標としています。
実際は難しいですから、コンビネーション攻撃を行い、パンチから蹴りへ繋げる攻撃を繰り出します。
パンチから蹴り⇒蹴りからパンチとへ繋げたりといろんなパターンを行い、スキを見て一撃必殺を狙います。
全日本大会でも地方ブロック大会や県大会レベルでも、一本勝ちは良く見られますね。
一番多いのが、上段回し蹴りが顔面にヒットする場合や中段への突きが溝おちに決まる場合、ミドルキックがレバーに決まる場合の一本勝ちというのが多いです。
連続攻撃を行いながら、一撃必殺を狙うというのが基本路線ですね。
技のスピードについてお話しますね。
7.スピードの違い
スピードの違いは、以下のような大きな違いがあります。
空手⇒2分勝負なので全部出し切る
それぞれ確認していきましょう!
キックボクシングの場合
キックボクシングは、1ラウンド目は、様子見で2ラウンド、3ラウンド目を見据えた戦いが多く見られます。
最初から飛ばしていく試合運びはあんまりありません。
ただ、那須川天心などの選手は最初からKO狙いで全力でスピード感をもって試合運びを行いますが、彼は日本屈指のハイレベルな選手だからできるんでしょうね。
空手の場合
空手の場合は、基本的に2分勝負(延長・再延長あり)ですから、相手の攻撃の出方を待つような戦い方はしないで、最初からスピードのある技を繰り出す攻撃が多いです。
特に私のようなシニアの大会になれば、延長になるとスタミナが無く攻撃できない場合が多々あります。
シニアの場合はスタミナがある方が試合には断然有利ですね。
最後にパフォーマンスの違いについてみていきましょう~
8.試合後の違い
空手は武道でキックボクシングはスポーツというところが違いますから、表現の違いがあります。
空手⇒礼を行う
キックボクシングの場合
キックボクシングは、喜びを思いっきり表現しますので、勝ったらガッツポーズ。
これは、相手に対してリスペクトが無いとかでは無くて、この試合のために何か月も前から練習してやっと勝てたので、素直に嬉しいという表現です。
礼儀に関しては、勝ち負け問わず、選手は試合後にお互いの陣営にハグと握手と一声交わすのが通例となっておりますから、スポーツマンシップにのっとってますよね。
素晴らしいですね。
外国人選手は、ハグと声掛けは、重要視していますし、習慣ですから、しない選手はいません。
キックボクシングは、1試合のみというのが多いですから、この1試合にかける思いというのは、大変な感情ですから、勝てたときの表現も素直な表現も理解できますよね。
空手の場合
空手は武道ですから、礼にはじまり礼に終わりなので、相手に対しても礼をするのが礼儀なんです。
試合で勝っても、その場でガッツポーズは絶対禁止なんですね。
相手に対して失礼と言うのが理由です。
試合後は、相手のところへ行って、『オス!ありがとうございました!』とお礼を言い、握手します。
それが、相手に対して戦って頂きありがとうという気持ちであり礼儀です。
最近はたくさんの流派の空手がありますから、全ての空手流派して無いかもしれません。
極真空手では、上記の礼が必須です。
勝つ喜びや負ける悔しさは当然あるのですが、武道なので、勝ち負けには当然こだわるべきです。
しかしながら、相手に対してもリスペクトするという思いが清々しいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
キックボクシングと空手の違いを以下の8つの視点から説明させていただきました。
- 成り立ち(ルーツ)の違い
- 持ち味の違い
- ダイエットについての違い
- 採点基準の違い
- 相手との距離の違い
- 戦い方の違い
- スピードの違い
- 試合後の違い
キックボクシング⇒日本発祥で1960年代半ばから始まりました。
空手⇒大正時代に沖縄から伝承されました。
キックボクシング⇒顔面へのパンチの攻撃OK、グローブで戦う。
空手⇒顔面へのパンチでの攻撃は反則、素手で戦う。
キックボクシング⇒食事制限次第ではダイエット可能
空手⇒食事制限次第でダイエット可能
キックボクシング⇒相手にどのくらいダメージがあるのかが採点基準です。
空手⇒審判が5人。一本勝ち、技あり優勢勝ち、判定勝ちの3種類。
キックボクシング⇒ヒット&アウェイで接近しない距離
空手⇒間合いを詰めて接近戦で戦う
キックボクシング⇒コンビネーションからの攻めて最終的には顔面パンチ
空手⇒一撃必殺を狙っていく
キックボクシング⇒3分×3ラウンドなのでスタミナを消耗しない作戦あり
空手⇒2分勝負なので全部出し切る
キックボクシング⇒勝てば喜びを素直に表現する
空手⇒礼を行う
格闘技は、観戦するのも実際に戦うのも興奮します。
空手の試合やキックボクシングの試合を見られるのであれば、8つの視点で見ればもっと楽しくなれば幸いです!
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