自分はフルコンタクト空手をやり始めて、数年が経ちました。
会社にタイからやってきた人が働いているのですが、テコンドーと空手は同じなの?と言われたんですよね。
タイでは空手よりはテコンドーの方が盛んなんですよ。
タイあるあるなのですが、タイでお金持ちは、子供にテコンドーを習わせ、一獲千金を狙う子供たちは、ムエタイをやるそうです。
日本人の方でも格闘技に興味のない方は、空手もテコンドーもどっちがどうだか分からないと言われたことがあります。
今回はテコンドーと空手の違いが分からない方に、分かるように解説していきたいと思いますね。
テコンドーと空手の違いについて
テコンドーと空手では以下の項目についての違いがあります。
- 発祥の違い
- 流派の違い
- 特徴の違い
- 帯色の違い
- 費用の違い
- 試合の違い
- 競技している選手について
それでは、詳細説明していきますね~
1.発祥の違い
発祥についてですが、テコンドーは、
まず大きな違いとして歴史が違うんですよね。
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう~。
テコンドーの発祥地、韓国
テコンドーは、韓国で創始されたスポーツであり、格闘技の一種なんです。
日本の空手の松涛館流をルーツとしてまして、空手と比べると蹴り技がたくさんあるのが特徴です。
大韓民国の国技で、2016年の時点では世界206ヶ国に普及しており、競技人口は7000万人を超え、国際的なスポーツと認知されておりオリンピックでは、1988年にソウルオリンピックの公開競技として、実施されている。
60年くらいしか経っていないのに、競技人口がものすごく多いですし、オリンピックの正式種目ですし、空手より普及されている感がありますね。
空手の発祥地、琉球王国
空手は、諸説あるのですが、15世紀に琉球国で発祥したと言われております。
大正時代に沖縄県から他の都道府県に流行って、昭和になって正式に武道と認められたそうです。
空手の流派は、大きくノンコンタクト空手(伝統派(寸止め)空手:当てると同時に引く)とフルコンタクト空手(ガチンコでアタックする)に大きく分けられます。
空手は、競技人口は、6000万人といわれています。
2.流派の違い
テコンドーの流派について
テコンドーの流派は、大きく分けて、国際的な団体は、WTF(世界テコンドー連盟)、ITF(国際テコンドー連盟)
とに分けられます。
それぞれ技術、道衣、競技ルール等にいくつかの違いがあります。
WTF(世界テコンドー連盟)
道着:上からかぶるタイプ。
オリンピック:2000年シドニー、2004年アテネ:正式種目
ITF(国際テコンドー連盟)
道着:空手道着や柔道着に似ていて、前で合わせるタイプ
オリンピック:なし
空手の流派について
空手の流派についてですが、ノンコンタクト空手(伝統派)と、フルコンタクト空手(直接打撃制)の二つに分けられます。
ノンコンタクト空手(伝統派)は、大きく4つの流派(和道流・剛柔流・糸東流・松涛館流)に分けられております。
フルコンタクト空手であれば、大きな流派は、極真空手であるが、その極真空手もたくさんの流派に分かれております。
新極真会、極真会館松井派、極真会館 宗家、極真大山空手、極真空手 清武会、極真連合会、IBMA極真会館、極真会館 松島派、極真会館 手塚グループ、極真会館 安斎派、極真館(一般財団法人極真奨学会)、極真会館 森上派、極真会館 水口派、極真会館 浜井派、極真会館坂本派、世界総極真、極真会館 中村道場、極真拳武會、ワールド極真会館、世界全極真、極真会館支部長連合会などたくさんあります。
今では、フルコンタクト空手では、数えきれないほどの流派に分かれております。
3.特徴の違い
テコンドーの特徴について
テコンドーの一番の特徴は、何と言っても、多彩な足技です。
空手の技である、カカト落としは、元々は、テコンドーの技で、広めたのは故アンディ・フグですね。
横回し蹴り・飛び横蹴り・飛び後ろ蹴り・飛び後ろ回し蹴りなどは、空手ではほとんど見ない技です。
それくらい、足技が素晴らしいですね。
テコンドーは、足技のボクシングと言われているのですが、その意味が分かりますよね。
体が柔らかくないと、飛びながら横蹴りや後ろ回し蹴りなんてできませんし、ものすごい柔軟性が無いと不可能です。
空手の特徴について
空手は、フルコンタクト空手とノンコンタクト空手(伝統派空手)に分けられますが、ここでは、フルコンタクト空手についてお話ししますね。
特徴としては、まさにパンチ(突き)からの蹴りでまさにガチンコのドツキ合いです。
蹴りは、下段回し蹴り(ローキック)、中段回し蹴り(ミドルキック)、上段回し蹴り(ハイキック)、膝蹴り、前蹴り、三日月蹴り、カカト落とし、胴まわし回転蹴りなどありますが、テコンドーほど多彩ではなく、あくまでKO狙いというか、一本狙いです。
突き(パンチ)では、ジャブ、ストレート、フック、アッパーなど打ち方は違いますがボクシングと同じで、肘打ちも顔面に当たれば反則ですが、胴体に当たるのはOKです。
4.帯色の違い
テコンドーの帯色
全日本テコンドー協会(WTF)では、
9級・8級・7級:黄色帯
6級・5級・4級:青色帯
3級・2級・1級:赤色帯
初段:黒色
空手の帯色
フルコンタクト空手の新極真会では、
10級:オレンジ色帯
9級:オレンジ帯に一本線
8級:青色帯
7級:青色帯に一本線
6級:黄色帯
5級:黄色帯に一本線
4級:緑色帯
3級:緑色帯に一本線
2級:茶色帯
1級:茶色帯に一本線
初段:黒色
帯色でも空手とテコンドーではこんなに違いがあるんですね。
5.費用の違い
テコンドー費用
年会費:¥2,000 (各道場によって変わります)
月謝:少年部(小学生):5000円/月 成年部(中学生以上):8000円/月(各道場によって変わります)
道着:概ね11,000円(各道場によって変わります)
道場によっては上記よりも高い場合もありますので、お近くの道場で確認してみてください。
空手費用
フルコンタクト空手の新極真会を参考にしております。
年会費:¥11,000
月謝:¥8,800(各道場によって変わります)
道着:概ね11,000円
テコンドーも空手も中々高額ですね。
6.試合の違い
テコンドーの試合
勝利の種類:以下の種類があります。
DSQ(Disqualification):反則が累積10点となり相手選手失格による勝利
GDP(Golden Point):ゴールデンポイントラウンドでの1点以上の先取による勝利
KO(Knock Out):相手選手が主審の10カウント後もファイティングポーズを取れないことによる KO 勝ち(ボクシングとほぼ同じですよね)
PTG(Point Gap):第2ラウンド終了時点または第3ラウンド中で12点以上の差が開いた場合の勝利
PTF(Point Final Score):3ラウンド終了時の得点差による勝利
PUN(Punishment Declaration):レフリーによる相手選手へのペナルティー宣言による勝利
RSC(Referee Stops Contest):レフリーによる相手選手へのストップコンテスト宣言による勝利
SUP(Superiority):ゴールデンポイントラウンド終了後も同点の場合の優勢判定による勝利
TKO(Technical Knock Out):相手選手のセコンドが試合を中止させることによる TKO 勝ち
WDR(Withdrawal):相手選手の棄権による不戦勝
空手の試合
一方、空手ですが、フルコンタクトの場合ですが、ノックダウン制です。
勝利の種類:以下の種類があります。
一本勝ち:反則箇所を除き、突き、蹴り、ヒジ打ち等を瞬間的に決め、相手を3秒以上ダウンさせる又は一時的に相手に戦意を喪失させたとき。
技あり:反則箇所を除き、突き、蹴り、ヒジ打ち等を瞬間的に決め、相手が3秒以内で立ち上がった場合。
判定:勝負が決まらない時、主審1名、副審4名による判定で勝敗を決定します。3名以上の主審、副審が一方を支持したら、判定勝ちとします。
延長戦:延長戦でも決まらないときは双方の技術、気迫の優劣、減点数の多少により決定する。
注意:反則をした場合
反則:拳や肘の顔面攻撃、金的蹴り、頭突き、首への攻撃、ダウンした相手への攻撃、つかみなど
減点:注意を2回受けたとき。
失格:試合中に審判員の指示に従わないとき。
ルールが全く違いますよね。
ポイント制と試合内容で優劣をつける場合と違いがあるのですが、ポイント制の方がスッキリしている感はありますね。
7.競技している選手について
次に選手についてお話いたしますね~
テコンドーの動画を見てもらえば分かるはずですが、テコンドーの選手は、長身でスラッとしていますよね。
手も長いような感じで、バスケットボール選手のようです。
シュッとしていて、カッコいいですよね。
それに対して、空手の選手は肩幅も大きいし、腿も筋肉ですし、腕も太いしゴツゴツ感満載ですね。
テコンドーは足技が主体ですし、ポイント制ですから、相手に対して効かす技でなくてもOKなんですよね。
一方、空手は、相手を倒すのが、第一目標ですので、技とパワーを身に付けるのが必須なんです。
ですから筋トレして、効かせる技を使うために筋肉を付けるので、ゴツゴツ感がでるんですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
格闘技という意味ではどちらもカッコ良いですし、尊敬できるスポーツですね。
私は、テコンドーの経験がないですから、足技が華麗でカッコテコンドーは、ただただ、羨望の的で、リスペクトしかありません。
それでは、空手も、テコンドーも、汗を流す格闘技ですので、面白くないハズがありません。
皆様も是非、興味があれば、もっと身近になるべく、動画など見てみてはいかがでしょうか。
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