どうも空手バカです。
格闘技が昔から大好きで、20年以上前にK-1選手のアンディフグや佐竹選手を見て、大興奮!
数年前からは、シニアなのに空手も始めました。
仕事で海外出張に良く行くのですが、出張先のタイでムエタイにハマって、習ったりしていました。
今回は立ち技最強と言われるムエタイとキックボクシングについてお話していきたいと思います。
ムエタイとキックボクシングを比べると、同じような感じに見えると思いません?
私も同じものだと思っていたのですが、実は違うんですよね。
それでは、お話していきますね。
ムエタイとキックボクシングの7つの違い
違う箇所は、7つのポイントからえぐっていきますね。
- ルーツの違い
- 特徴の違い
- ルール(採点基準)の違い
- 構えとステップの違い
- 試合前の違い
- 試合展開の違い
- 楽しみ方の違い
それでは、説明していきますね~
1.ルーツの違い
まず大きな違いとして、発祥地と歴史が異なります。
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう~。
ムエタイの発祥地、タイ王国。
何百年前からムエタイはあり、13世紀の王朝スコータイで、軍隊の実戦格闘技としてあったのですから、伝統的スポーツで、国技ですね。
パンチやキックや肘打ちや膝蹴りやローキック、ミドルキック、ハイキックなどを駆使して相手を倒す立ち技での格闘技です。
実際にタイ出張時に入門コースでムエタイの体験をしましたが、気持ちよくて、ストレス発散できますよ。
キックボクシングの発祥は、日本。
1966年に野口修氏がムエタイやボクシングや空手などから取り入れ開発されたのが、キックボクシングです。
パンチやキックや膝蹴りなどを繰り出して相手を倒す立ち技のみの格闘技です。
K-1が1990年ごろにテレビのゴールデンタイムや年末特番で放映し、超大人気でした。
k-1の試合は、会場に行ったりもしましたし、テレビで録画して何度も見て、次の日は友達とK-1談義。
アンディ・フグのカカト落としを練習したり、アーネスト・ホーストのローキックを真似てみたり、当時が懐かしいですね。
次にそれぞれの特徴についてお話していきますね。
2.特徴の違い
ではそれぞれ詳しく見ていきますね。
ムエタイの特徴
首相撲がOKです。
首相撲とは、相手の首に手を回して組むことです。
首相撲をしたら、相手の首を固定でき、膝蹴りが有効ですから非常に効きます。
肘打ちがOKです。
肘打ちとは、肘での攻撃のことをです。
肘というのは、骨の中でも硬いですので、攻撃に適していますよ。
肘打ちで頭部を狙うのがOkなので、メチャメチャ痛いです。
実際、タイのルンピニースタジアムやラチャッダムナンスタジアムでムエタイ観戦をしましたが、ヒジ打ちが顔面に決まって、そのままKOというシーンを何回も見ました!
私は、空手をやっているので、首相撲と肘打ちOkというのは、すごいうらやましい攻撃と思うんですよね。
空手で膝蹴りをするときは、当然相手に対しして至近距離から膝を出すのですが、ディフェンスされることがありますし、威力の伝わり方が普通なんですよ。
首相撲からの攻撃であれば、相手を固定している状態になるので、攻撃が100%入り、威力も伝わりますから、膝蹴り&膝蹴りのしまくりですよね。
肘打ちですが、空手もOKなのですが、顔面へのヒジ打ち攻撃は反則ですから、胸への肘打ち攻撃がメインになります。
胸にやられても、肘が硬いので大きなダメージとなりますけど、肘での顔面攻撃が有効であれば、超怖い攻撃になります。
恐ろしいですね。
キックボクシングの特徴
上記で説明した通り、首相撲や肘打ちとても危険なルールですよね。
キックボクシングでは反則です。
(ただし、一部の団体では認めている所もあります)
キックボクシングの技の多さは、際立っており、ムエタイより多いですかね。
特に足技では、ムエタイの技や空手の技をインスパイヤ―されていますので、ローキック、ミドルキック、ハイキックはもちろんありますし、カカト落とし、後ろ蹴り、後ろ回し蹴りや最近ではカーフキック(かかと蹴り)というのもあります。
ムエタイでは、あんまり見かけない足技ですね。
次にルールについてお話ししますね~
3.ルール(採点基準)の違い
ムエタイの特徴
ムエタイの採点ルール:技の美しさやキレイに当てることが採点基準。
試合内容の評価が高い技:膝蹴りやキックが評価点が高く、飛び膝蹴りとかは更に評価点が高い。
タイのスタジアムでムエタイの試合では、ミドルキックの攻撃が多く、パンチ攻撃はそれほど多くない印象でした。
パンチでジャブを打つ代わりに、前足でのローキックを出す印象でした。
余談ですが、スタジアムではお酒OKでタイ人のお客さんは賭けている方が多いので、雰囲気は、緊張感があり、キックが炸裂するたびに、タイ人『オーイ!オーイ!』掛け声?応援?のような声が飛んできます。
キックボクシングの場合
キックボクシングの採点ルール:どのくらい相手にダメージがあるのかが採点基準。
試合内容の評価が高い技:顔面へのパンチが多い、ローキックも多い。
テレビ観戦ですが、首相撲からの膝蹴りはあまりみませんが、ジャンピングの膝蹴りや後ろ回し蹴りなどのダイナミックな技が多いですね。
顔面へのパンチ攻撃でジャブ・ストレート・フック・アッパーなどの技術は、ボクシングから上手く吸収しているんですね。
キックボクシングの選手は、バックボーンが、ムエタイ、空手、テコンドーを習得していた選手などがいます。
ですから、試合でもいろんなパターンの攻撃があって面白いですね。
那須川天心選手が活躍していますが、彼は極真空手を幼少からやっていた影響なのか、足技が多彩ですね。
キックボクシングは、ムエタイよりも、KOシーンが多いですかね。
次に攻撃時に入るまでの構えに注目してみましょう!
4.構えとステップの違い
ムエタイの構えとステップ
構えですが、ムエタイは、重心が7:3で後ろ重心です。(後ろ足に重心があります)
そして、前足をトントンつきながらリズムを取るのが通常の構えですね。
相手の蹴りを自分の前足を上げてカット(ディフェンス)がしやすいですが、後ろ重心ですから、前足での攻撃はしやすいですが、パンチなどの攻撃や後ろ足での攻撃が難しいですし、後ろ蹴りの攻撃をされたらディフェンスが難しいです。
ステップは、いろいろ基本的な動きはあるのでしょうが、私が試合で観たのは、サイドやバックステップはあんまりしないで、前足をトントンしながら相手の懐に入り、ミドルキックを攻撃するといった感じが多かったです。
キックボクシングのの構えとステップ
キックボクシングは、選手によって違うと思いますが、元空手家の選手であれば、すり足で重心は5:5ですね。
選手の個性によって分かれるので、いろんなパターンがありますから面白いですね。
次に試合について説明しますね~
5.試合前の違い
ムエタイの特徴
特徴的なのは、試合前に踊りがあります。
ワイクルーと言い、正式にはワイクルー・ラムムアイといいます。
ワイクルー・ラムムアイ ไหว้ครูรำมวย)は、試合前に行われる儀式である。ワイクルーは師(と同時に両親)に礼を示すことであり、特徴的な舞踊様の動きをラムムアイという。選手は「モンコン」という鉢巻をつけ、笛や太鼓などによる音楽に合わせて舞を演じる。ラム(รำ)とは舞、あるいは踊りを意味するタイ語である。ラムムアイは自己の競争心を高め、戦い(ムアイ)の神に無事と勝利を祈るということが建前となっている。
このワイクルーが、最初の若い選手の時は短いのですが、メインイベントの選手の試合になれば、ものすごく長く、5分くらいあります。
最初に、リングのロープを手に持ちながら歩いていきます。4辺を回ります。
その後、踊りです。
生演奏もありますから、試合へのボルテージが高まりますね。
キックボクシングの特徴
特に、踊りは無いですし、選手紹介して、ゴングですよね。
もちろん、生演奏もありません。
6.試合展開の違い
ムエタイの場合
5ラウンドありますから、最初から飛ばさないですね。
1~2ラウンド目までは様子見の感じです。
3ラウンド目から、攻撃のバンバンやるイメージです。
盛り上がるのも3ラウンド目からですかね。
KOシーンもありますが、判定試合の方が多いですね。
キックボクシングの場合
基本的に3ラウンドしかありませんので、最初からガンガン行く感じです。
最初様子見のムエタイとは明らかに違います。
ムエタイで1ラウンド目からのKO試合はほとんどないように感じておりますが、キックボクシングは時々ありますよね。
どっちが良いかというのはありませんが、特徴的です。
7.楽しみ方の違い
ムエタイの場合
私のおススメは、現地での試合観戦です。
できれば、リングサイドがおススメです。
リングサイドでは試合以外の人間模様も垣間見れますよ。
私が見た時は、選手の彼女らしき女性も必死になって応援したり、選手の母親やジムのコーチのアドバイスなど近くにいたら臨場感が半端なかったです。
負けてもあんまり悔しがったりしていないとかラウンドとラウンドの間のインターバルで、コーチが選手にヤードムという薬を鼻に塗りたくり、頑張れと言ったりとか面白いですよ。
あと、賭けているお客さんが、リングサイドまで降りてきて、選手を罵倒して、技術的なアドバイスをするのですが、選手は無視するとか、人間臭さがおもしろいですね。
とうぜんあがら、蹴りやパンチが当たった瞬間の生々しい音や汗が飛び散りボルテージも上がりますよ。
キックボクシングの場合
K-1の試合を生で見た時は、リングサイドでは無かったですが、迫力はありましたね。
ただ、ムエタイの試合のようにビール飲んだりという雰囲気では無いですし、純粋に真剣さがカッコイイとい感じですね。
テレビで見るよりも、会場で見る方が、まわりのお客さんの反応も分かるし、人気アイドルのコンサート並みに盛り上がりますよ。
特に何をしなければならないという訳ではありませんが、自然と盛り上がれるし、自分の好きな選手を応援するスタイルで大興奮ですから。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ムエタイとキックボクシングの違いを7つの視点から説明しました。
- ルーツの違い
- 特徴の違い
- ルール(採点基準)の違い
- 構えとステップの違い
- 試合前の違い
- 試合展開の違い
- 楽しみ方の違い
ムエタイ⇒タイ王国(Thai land)で数百年前から。
キックボクシング⇒日本発祥で1966年から。
ムエタイ⇒首相撲・肘打ちOK・倒したりもする
キックボクシング⇒首相撲・肘打ち反則、技が多彩
ムエタイ⇒採点基準は技の美しさ
キックボクシング⇒採点基準は相手にダメージがあるか
ムエタイ⇒重心が7:3で後ろ重心で前足でトントンとリズム
キックボクシング⇒選手の個性によります
ムエタイ⇒試合前に踊りがあり、メインの選手ほど長い
キックボクシング⇒特に無し
ムエタイ⇒1、2ラウンドは様子見で3ラウンドからガンガン打つ
キックボクシング⇒最初からガンガン打つ
ムエタイ⇒リングサイドで、人間模様を見る、ビールも飲める
キックボクシング⇒聴衆と同期して大盛り上がり
格闘技は観ていて楽しいですね。
もし、ムエタイの試合やキックボクシングの試合を見るチャンスがあれば、7つのポイントで見ると楽しさ倍増ですよ
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