習い事をしている子供は、たくさんいると思います。
東京オリンピックで正式種目にも決まった「空手」に興味があり、始める方も少なくないのではないでしょうか。
そんな「空手」にも実は、たくさんの流派があり、直接叩き合うガチンコのフルコンタクト空手や、寸止めで行う伝統派空手と大きく二つに分けられます。
空手の流派によってルールや練習方法も様々なんですよね。
私は、幼少期から直接叩き合うフルコンタクト空手の「極真空手」を習い、社会人になり指導員と選手をやっておりました。
いろいろな流派がある「空手」ですが、すべての流派に共通するのは、昇級審査というテストが定期的に行われるんですよね。
今回は、極真空手の指導員を経験した、審査に向けての6つのコツをご紹介したいと思います!
今回のレポートは、元指導員の友達にお願いさせていただきました。
最初に私の自己紹介をしますね。
フルコンタクト空手の極真会館の松井派で全日本ウェイト制の軽量級で数回出場経験があります。
中・高校時代は2回ほど、関東大会で優勝経験はあるのですが、一般部の大会では、ほとんど実績が無いのです。
蹴り技が好きで中でも後ろ回し蹴りは自分の超得意な技です。
それでは、説明していきますね。
昇級審査クリアの為の8つのコツ
- 道場稽古をまじめに取り組む
- 基本稽古と移動稽古を体に染みつかせる
- 型をきちんとと覚える
- 柔軟性を上げる
- 基礎体力を上げる
- 移動稽古の動きや型の名前と道場訓等を完璧に
詳細を見ていきますね。
1.道場稽古をまじめに取り組む
大前提なのですが、道場稽古にしっかりと参加をすることが大事ですよ。
常設道場などで、毎日稽古が行われている道場に通っている方は、最低週2~3回は、稽古に参加することをおすすめします。
下記で詳しくお話させて頂きますが、稽古に参加すると、基本動作などは、自然に積み重ねることができますので、稽古には参加してくださいね。
週2~3回以下の稽古日数になる方は、自宅での自主練をおすすめします。
審査を受審するには、日々の稽古に参加しなしと受ける資格が認定されませんので、しっかりと参加しましょう!
私の経験ですが、審査直前だけ稽古に参加し、審査を受けたいと言ってくる生徒は稀にいるのですが。
その場合、基本動作や型、スタミナとすべてが受審するレベルに達していないことが多いですし、そもそも稽古に参加しないで受審するなんてあり得ない話なんですよね。
やはり、稽古に参加することが一番大切です。
2.基本稽古と移動稽古を体に染みつかせる
稽古で行う『基本稽古』を正しく覚えることが一番大切です。
これは、昇段審査でも同じですけどね。
基本稽古のほとんどは、単純動作に思いがちですが、組手に繋がっている動作になりますから、しっかりと覚えてください。
自宅で練習を行う場合は、全身鏡の前でゆっくりとで構いませんので、正しい動作を思い出しながら行って下さい。
自分流の動きをしていると、型や組手にも、その動作が出てきて上手な動きはできませんし、へんな癖がついたら、矯正するのに時間がかかりますので、是非心掛けてほしいですね。
以前、私の稽古に出稽古に来た方で、基本稽古がめちゃくちゃな方がおられました。
基本稽古の後。型やミット、組手と稽古を下のですが、まったく上手とは言えない方でした。
基本稽古は大切だとつくづく思ったことを覚えています。
よく言われますが、基本稽古や型がキレイでない人は組手も上手くないですからね。
3.型をきちんとと覚える
空手には決まった動作をする「型」というものがあります。
1つの型で、ざっくりですが20動作ほどありまして、多い型になると60動作ほどですかね。
級が上がるにしたがって「型」も複雑になり難しいものになります。
審査では、この「型」を間違えずに行うことが大切です。
普段の稽古はもちろんですが、自主練としてYouTubeやDVDを見ながらの練習をした方が良く覚えられますよ。
課題の型を繰り返し練習が必要です。
級が上がるにつれて、ただ、型を覚えていればよいだけでなく、キレや型をやっているときの姿勢など、難易度が上がりますから、まずは、型を覚えてそれから、キレなどの見栄えも確認していきましょう!
私の生徒で、型が好きで入門当初から、どんどん様々な型を覚えてくる子どもがいました。
ですが、基本の動作(基本稽古)がしっかりと出来ていないので、型も形だけの動きとなり、力強さやキレなどがついてこなかったので、やはり自分の課題の型をやり込む時はキレを意識することが大切ですね。
4.柔軟性を上げる
どんなスポーツでも柔軟性はとても重要というのは分かっておられるかと思います。
空手でも柔軟性はとても大切で昇級審査では柔軟の審査も項目に入っているんですね。
前後開脚で胸までをしっかりと付けられるようにすることが最終目標です。
柔軟は日々の積み重ねが大切ですから、お風呂上りに毎日の習慣としてストレッチをすることが良いですよ。
私が指導していた少年部の稽古では、柔軟の稽古をするのですが、半分以上の生徒は泣いたり大声を上げて叫ぶなど苦手な稽古の一つになってました。
子供さんは割とすぐ柔軟性が上がるのですが、大人の方は中々柔軟性が上がりませんから、毎日の積み重ねが大切です。
5.基礎体力を上げる
審査の項目で、拳立て・スクワット等があります。
時には、逆立ちもあるんですよ。
各流派によって、内容は違いますので、各自で問合せしてくださいね。
最低、各30回で昇段審査は100回を連続して行います。(各道場によって違うかもしれませんのでご了承ください)
道場稽古でも、基礎体力向上のため、拳立てやスクワット腹筋などの補強運動は行いますが、柔軟性を上げる時と同様で習慣つけて毎日コツコツやることが大事なんですよね。
口で言うのは簡単なのですが、日々継続的にするのは、難しいですが頑張って下さい。
昔、ベンチプレスを100キロ上げる生徒がいたのですが、拳立てになると15回は無理という子がいたんです。
もちろん組手で突きを効かすことはできないですよね。
逆にベンチプレスなどのウェイトトレーニングはしないで、拳立てがたくさんできる人の方が、突きの強さがけた違いに強い子もいたりとウェイトも必要ですが補強運動の方も必要です。
ですから、ベンチプレスをあげるのも大切ですが、基本的な拳立てがしっかりできる方が、組手にも繋がるハズ。
6.移動稽古の動きや型の名前と道場訓等を完璧に
審査会では筆記の試験もあります。
写真を見て、その動作の名前を書くことや、道場訓をすべて書くなど、記憶することも大事となります。(道場や流派によっても違いますよ)
ですから、稽古での動きと名前が一致するように動きと名前を覚えてくださいね。
私は少年部での指導の際は、必ず子どもたちに技や型の名前、道場訓をクイズ形式で質問をするようにしていました。
やはり、楽しくやりながらではないと覚えられないですからね。
ですが、大事な審査でビックリするような、ボケてないのにボケたような回答をされたときは、泣きそうになりますね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
私が思う7つのコツでしたが、道場によって審査の項目やポイントは多少違ってくるはずです。
まとめますと、
- 道場稽古をまじめに取り組む
- 基本稽古と移動稽古を体に染みつかせる
- 型をきちんとと覚える
- 柔軟性を上げる
- 基礎体力を上げる
- 移動稽古の動きや型の名前と道場訓等を完璧に
日々の稽古に参加するのはもちろんですが、自宅などで空いた時間で自主練をすることをおすすめします。
指導員の先生によっても変わりますけど、空手に真摯に向き合っている姿がないと審査を受験できるかどうかにも影響すると思いますので、空手にきちんと向き合うようにして頂ければ幸いです。
押忍
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